禁断愛 母と悪魔の子


知ったことがある。


泣きむせびいてしまうほどの事実。


首だけの死体とは、コールさんのことだと――郵便物を配達に来たいつもと違う人から聞いた。



「本当に残念だ。いい人だったのに、ね」



泣く私に寄り添う一つの体はとても優しく、強く感じられた。


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