禁断愛 母と悪魔の子
(五)
あくる日、とんでもないことが起こった。
風呂場で体を洗っているときだった。
「母さん、一緒に入ろう」
「っっ!」
不審者――ではなく、キストが中に入ってきた。
腰から下にかけてタオルは巻いているものの、私は全裸だ。
思わず体を隠すも、我が子相手に何やってんだとどうでも――
「き、キストっ」
良くなるわけがないっ。
いくら見知った仲でも恥ずかしいものは恥ずかしいわけで。
「はい、母さん」
そんな私を知ってか知らずか、キストはバスタオルを渡してくれた。
急いでそれを体に巻けば、クスクス笑われてしまう。
「いきなりどうしたの?い、一緒に入りたいだなんて」
「寂しかったんだ、いきなり母さんが一緒に入らなくなったから」
「それは……」
小さい頃だからこその特権だ。
今のキストは――その、たくましい体をしている。