禁断愛 母と悪魔の子
高い身長。
軽く線の入った腹筋に、包容力がある胸板。
女の子がいたら鼻血でも出しそうだし、何より。
「……」
こんなとこまでウィリアムに似たのかと、クラクラしてきた。
何から何まで似すぎ、男前な息子に母は困るばかりだ。
今もそう。
一緒に入りたいだなんて。
でも。
「今日だけだから」
そう言われては仕方がないかなと思う。
確かにキストとはいきなりお風呂別にしたから、せめてもの譲歩だ。
「先に入ってるから、体洗いなさい」
「はいはい」
シャワーを浴びる姿も様になっている。女性みたいに綺麗だった。
狭いバスタブに私とキストが浸かれば、お湯が溢れる。
「母さん、こっち」
「ん?」
言われるがままにすれば、キストが私に背中を向けさせる。
後ろから抱っこ――抱きしめられているみたいだ。