禁断愛 母と悪魔の子
「やる気あるのー?」
「水鉄砲ごときにやる気も何も……」
「ごときだなんてひどいなぁ。私はこれをマスターするためにウィリアムと特訓したんだから」
子供ができたと知ったとき、あの頃はその子のために色んな遊びをやろうと頑張っていた。
実際、小さかったキストも喜んで――
「キスト?」
握る手が痛いほどになったので疑問声を出す。
「ウィリ……父さんとはよく一緒に入ってたの?」
「そうだねー。いつも一緒にいたから」
ラブラブ時代の話だ。もっとも、私たちに倦怠期というのはなかったが。
「じゃあ、やっぱり僕ともずっと一緒にいてよ。父さん以上に」
「いるでしょう?ずっと」
「足りないよ。足りない、いっぱいいっぱい……」