禁断愛 母と悪魔の子
「昨日は……書室でそのまま寝ちゃって。母さんとの約束、守れなかったかな、ごめんなさい」
「い、いいの。それぐらいのこと」
紅茶をずずっと飲んで、平静を取り戻す。
良かった、何も見られてないようで。
心底安心したとはこのこと。
パンケーキにうん美味しいと言っているときだった。
庭から騒々しい音が響いたのは。
何だろうとキストと窓から様子をうかがえば――そこには何人もの人がこの屋敷に向かっている最中だった。
私は「なに」と慌てているのに対するキストは。
「来たか……」
「え」
「母さん、危ないからここにいて。俺が話してくる」
「話してくるって」
来る人たちは皆統一した藍色の制服を来ている。
街の警官隊だ。
警官が家にいったいなんの用なのか。