禁断愛 母と悪魔の子
「やっぱり君は綺麗だ」
馬乗りになる体。
「昨晩も思ったけど、麻薬みたい。味わったら最後病みつきになる毒」
「な、に……」
考えることが多すぎてまとまらない。
キストがしたこと、していること、昨晩の話。
「うそ、そんな……」
『愛している』の意味を知る。
私とキストの愛しているは違うと今頃になって知ったのは――彼が私の首筋をなめ始めたから。
明らかに親子愛をこえる行動。
全てのピースがはまったように昨日のことも思い浮かぶ。
『お香だよ』
『今夜はぜーったいいい夢を見られるからね』
『俺だよ、リディア』
『昨日は戻ってないよ』
「あ、あ……!」
体が震えた。
わたし、私、は……なんてことをしてしまったんだろう。
夢だと思っていた。
「いや……」
夢だと思いたい。
「いや、いや……」
でも。
「リディア、また聞かせて。あのあえぎ声」
「――」