禁断〜家族Game〜

−−ドン!!!



静かだった廊下に鳴り響いた音に玲の身体は硬直した

反らしていた視線を上へ上げる

古賀先輩の手が壁を力強く叩いて、悔しさに顔を歪めていた


「センパ・・・」

「ちゃんと説明しろ!?」

声を荒げる

こんなに怒った先輩を見たのは初めてで、玲の全身は小刻みに震え、されでも言わなければいけないと思い、重く閉ざされた口を開いた。


「アタシが、、、、悪いんです・・先輩は悪くない・・・ただ先輩を好きかどうか分からなくて・・・・・・」


「他に好きな奴でも出来た?」


古賀先輩の口調がようやく話し始めた玲に合わせるかのように少しだけ優しくなった


「そぅじゃなくて・・・・」

本当は図星。

だってアタシはずっと柑が好きだから、、、、

でも言えないよ・・・言えば相手は誰だってなってしまうから


「そんな簡単に気持ちが変わるのか?」

「先輩、、、、、」


苦しそうに玲を見つめる古賀先輩

玲はまた黙ることしか出来なかった


「なんとか言えよ・・・・俺は嬉しかったんだ。玲と付き合えて、、、俺は大切にしてたよ玲のこと。これからも大切にするから・・・だから、他に好きな奴が出来たとかじゃないなら・・・・・・」


胸が痛い、、、、

自分が辛くならない為に選んだ道で、相手がこんなに傷つくなんて思わなかった


アタシ


本当に馬鹿だよ・・・・



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