禁断〜家族Game〜
いつの間にか玲の身体は先輩に抱きしめられていた
「先輩ダメです・・・」
「嫌だ、、、、、」
振りほどかなくちゃ、、このまま先輩に甘え続けてはダメ
「離して・・・・お願い・・」
涙が一粒頬を辿る
静かな廊下を古賀先輩に抱きしめられたまま見つめていた
どんどん涙でぼやける玲の視界に、偶然か必然か
柑の姿が見えた
柑・・・・
柑は黙って玲と古賀先輩の様子を見ていた
先輩の腕の中で玲は柑を見つめた
どうして
なんで柑がいるの・・・
きっと誤解してる
「先輩・・・・ダメ・・・離して・・・」
「玲・・・」
「お願い・・・離して・・・」
これ以上柑の気持ちが離れるのは嫌・・・
狡い・・・アタシは狡い・・・
でも柑にだけは嫌われたくない
玲は先輩の胸を強く叩いた
予想以上の玲の拒絶に古賀先輩は力を緩め、玲から離れた
「玲は狡い・・・」
「先輩・・・」
「結局俺を弄んだんだろ、、」
「違っ!!」
「じゃあなんでだよ!!!」
古賀先輩は後ろに柑がいることに気づかないまま声を荒げた