禁断〜家族Game〜

「か・・・ん・・??」


玲の目の前に柑がいた

古賀先輩の肩を掴んだまま、ジッと玲の顔を見ている

「宝月、、柑・・」

古賀先輩が怪訝そうに柑を見た


「はい。玲の双子の兄です、、」


古賀先輩も背が高いけど、柑のほうが頭半分ほど先輩より大きい。

黒いサラサラの髪の毛と真っ黒な瞳


柑は無表情で古賀先輩を見つめた


「ずいぶん玲と仲がいいんだってな?でもこれは玲と俺の問題だ。」

「でも泣いてる妹をほっとけないですから。玲、こっちにおいで?」

柑は掴んでいた先輩の肩から手をサッと外して、玲の手を握り自分の方へ引っ張った


「おいっ!!」

「いくら先輩でも、玲を・・妹を泣かせるのは兄として許さないですから。」

「・・・ッ、、、」


一歩も引かない柑の態度に古賀先輩は言い返す事が出来なかった


「失礼します。」

玲の手を握り締めたまま、柑は廊下を歩きだした


柑・・・・


先輩が見えなくなった


「柑・・・・」

玲は振り向かず歩き続ける柑に言葉をかけた

玲の言葉に柑の足が止まる


「柑、、、アタシ・・柑が分からないよ、、」

どうして助けてくれたの?


「柑はアタシが嫌いじゃなかったの・・・」


玲の目にまた涙が溢れ出す


「玲、、、、、」

「柑・・・・」

「今日の夕方、岡橋公園で待ってて。」

「岡橋公園?」


コクンと頷いた柑は玲の手を離して長い廊下を歩いて行ってしまった


玲の手に


久しぶりに感じた柑の温かい温もりだけが残っていて


その手の温もりを


頬に当て、しばらく動けないでいた



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