禁断〜家族Game〜
・・・
・・・夕方、寒くなった岡橋公園に玲はいた
家から5分のこの公園に来たのは何年ぶりだろう
小さな時の記憶が玲の脳裏でフスフスと蘇る
小さかった柑が滑り台が怖くて泣いたこと
小さかった玲が柑とかくれんぼをしたこと
思い出せばきりがないくらい沢山の思い出達が岡橋公園にはあった
ちらほらと居た人々もやがていなくなり、玲一人だけが公園のジャングルジムの前に残った
1月の風は寒く、暖かいマフラーをしていても寒さをごまかし続けるのは難しくて、玲はかじかみ始めた手を擦り合わせて白い息を吐いた
柑・・・いつくるんだろう・・
段々と暗くなりはじめた辺りを見渡し、青く塗られた大きいドーム状になっている土管に目を止めた
あ・・あそこ、、
玲が小さい頃、叱られるのが嫌で帰りたくない時、あの土管に何度も隠れたのを思い出した
久し振りに入ってみようかな・・・
ジャングルジムから離れ、土管の中に入る
屈みながら奥に進み、ひんやりした空間に体育座りをした
幼い頃は広く感じたこの空間も、成長した今の玲には窮屈に感じる
「アタシ、いつの間にか大きくなってたんだな・・・・」