禁断〜家族Game〜
何も知らないで、ただ柑の側で笑ってた昔、、、
あの頃に戻ることが出来たら、アタシ達はまたやり直せるのかな?
幼かった自分、、でもいつも気持ちの片隅に柑を独占したい気持ちがあった気がする、、、
アタシはきっと、その時から柑だけを好きだったんだ・・・
狭くなってしまった幼い時の自分の居場所で玲は瞳を静かに閉じた。
ここに隠れているといつだって見つけてくれた柑の事を思い出す
『アキ・・ママが待ってるから一緒に帰ろう。』
普段は泣き虫で子犬にさえも怯えていた癖に、助けてほしい時は必ず来てくれた柑
意地っ張りなアタシの手を引いて、家まで一緒に帰ったよね・・
同い年の兄と妹
柑の事、世界で一番分かってたのはアタシなのにな
以心伝心でずっと繋がってた
それなのに
今一番分からなくて、遠い存在になってしまった・・
柑・・・
柑の気持ち、昔みたいに手を握っただけで分かればいいのに、、、、、
目を閉じて、柑を思う玲の横に
・・ジャリ、、、
誰かが立った
誰??
そっと目を開けて、人が居る方を見るけど、土管の中に居る玲の視界には相手の足しか見えなかった
「やっぱりここに隠れてた。」
「柑ッ・・・!!」
腰を曲げて土管の中を覗きこんだのは、黒地に小さなドットのマフラーを巻いた柑だった