禁断〜家族Game〜

古賀先輩−−


古賀センパイ・・・


こが、、センパイ・・・・


「顔色悪いよ? 」

「あ・・・うんん−−」


先輩と付き合ったのは2ヶ月前。ずっと柑が好きだったのに、叶わない恋から逃げるために古賀先輩に流されたアタシの心


『古賀先輩と別れて』


玲の頭に柑が呟いた言葉が蘇る


次の日、本当は先輩に会うはずだったのにドタキャンした

それからずっと避け続けて、新学期を迎えてしまった。

きっと今日来るよね・・・


柑の事がちゃんと出来てないのに、古賀先輩の事なんて考えられないよ・・・・



「菜智・・・」

「ん・・?」

「アタシ、古賀先輩とはダメかも・・」


玲と菜智の家から学校までは徒歩10分掛かるか掛からないかくらいの距離で、着いたばかりの門の前で二人は立ち止まった


「は?言ってる意味がよく分からないんだけど。だって付き合って2ヶ月、上手く行ってたじゃん」

「うん、そうなんだけど・・」


とにかく誰かに助けてほしかった。
柑の事を菜智には相談出来ないけど、古賀先輩の事なら相談出来る。

柑と気まずいからって古賀先輩に戻るほど、玲の心は軽くはなかった


二つのうち一つだけでも解決したい。菜智に縋(スガ)りたかった


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