偽恋愛=ギレンアイ=
『ただいま~』
「ん」
洸は苦笑しながら行った。
「何、嘘八百??」
『あ~、うん』
俺は満面の笑みで返す。
確かに話すんは嫌いちゃうけど、やっぱ女子は苦手や。
『あ、れ。幹は?』
そうや。
幹と洸はあんま一緒におらん。
付き合ってんのに。
なんやおかしな話や。
「え、あ~。うん」
『何なんよ。じらすなて!!』
冗談見たく言ったけど、ホンマは真剣やった。
「いや、聞かない方がいい」
『ふ~ん』
な~んや。ムカつくなぁ。
『み~~~~き~~~!!』
大きな声で幹を呼んだ。
もちろんワザとや。
ビクッとなってから振り向く幹はホンマに小動物みたいや。


・・・・ホンマに、よう似とるな…アイツに……。


「な、なに?」
『なぁ、お前ら匿ったってんから、ホンマの事教えてーや』
「な、なんの事?」
『お前ら、なんか隠しとるやろ?』
「い、いやいやいやいや、勘違いだよ…」
『言えや』
「ッ……」

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