放課後姫とヤンチャな騎士
剛志がドアノブに手をかけると、鍵がかかっていた。


「…そりゃそうか。」


剛志はそのままクラブ棟を後にした。


下駄箱に向かい、校門を出た。


剛志はそのまま繁華街に向かった。


裏道に入り、寂れた雑居ビルに入った。


「いらっしゃい、剛ちゃん♪」


「…剛ちゃん言うな。」


剛志は薄暗いバーカウンターに座った。


「いつものコーヒーだよね?」


「あぁ。」


剛志は鞄から本を取り出した。


陽太から借りた本の下巻を開く。


「はい、お待たせ。」


「ありがとう。」


剛志はコーヒーを一口飲むと、ページをめくった。
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