いつかのMerry Xmas
どうしても、なんとかって谷のどうとかっていう魔法使いが強すぎて、すすめないんだよなぁ――


なんて、そんなに真剣にぼやくほどのことなのかしら。


たかが、ゲームじゃない。


残念ながら、ゲームにまるで興味の無い私には、その会話についていけない。

「克己。
 あの、エンディング、見た?」

やってきたイチローが爽やかに聞いてくる。

かっちゃんは、オーバーアクションで耳を塞ぐ。


「言うな言うな言うな言うな。
 お前、何も言うなよ?」

「分かった分かった。
 ファルコンの翼が――」

「うわぁああっ」

まるで、小学生のように耳を塞いでかっちゃんはここから離れていった。
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