いつかのMerry Xmas
「よぉし。
 ほら、怜一郎、二次会に行くっていくから、皆も出て。
 いつまでもここに居たら店の人にも迷惑だろう?」

かねやんは持ち前の人柄の良さで、嫌味も無く、イチローに群れる女性たちを外に出していく。
そのお手並みに感心している間に、部屋に残るのは私とかねやん、そして、未だ座っているイチローだけになってしまった。

「――大丈夫?」

思わず心配して声を掛けたのは、彼が立たないんじゃなくて立てないんじゃないかと思ったからだ。

「いつものミューちゃんより、全然マシだろ?」

「確かに」

かねやんは頷くけど――。
そんなこと比較しても仕方ないじゃない。


今の私は素面だし。
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