続・女好き彼氏
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走って、走って、走って………
先生に怒られても
みんなから変な目で見られても
あたしは悠雅が向かったと思われる保健室に急いだ。
息が切れて、息苦しいことなんて忘れて
ただただ、悠雅のことばかり考えて
前だけを見て走りつづける。
悠雅、嘘なんだよね?
彼女が出来たなんて
海哉くんの悪い冗談なんだよね?
もう、あたしと関わりたくないなんて……
そんなこと、思ってないよね?
悠雅──────…。
痛む自分の心を抑えてあたしは保健室に向かう。
そして、やっと自分で息苦しいとわかったとき
あたしはやっと保健室に辿り着いた。
荒い自分の息を整えるために
何度も何度も大きく深呼吸をして
保健室の扉をじっと眺める。
ここに、悠雅はいるんだよね?
バクバクと暴れる心臓。
震える体を落ち着かせて
あたしはもう一度深く息を吸い込んだ。
そしてあたしは、ゆっくりと保健室の扉に手をかける。
「いたっ………………」
保健室から聞こえた声にあたしの動きはピタリと止まる。