続・女好き彼氏


八神は怒りが満ちた瞳で海哉を睨みつける。


それが迫力がありすぎて
俺さえもビビってしまう。


す、すごい、怖い。


「ちょっと!海哉!!!

それってどうゆうこたなの!?
ちゃんと説明しなさいよ!!」


「いや、だから…俺は……」


さすがの海哉でもビビってしまうほどだ。

こんな、
顔を青くしてる海哉を
俺ははじめて見た気がする。


「だからなに!?
信じられない!!海哉のバカ!!!」


そう言うと今度はそっぽを向いて
ふてくされている八神。


いったい、こんなに恐ろしい八神を
海哉はどこを好きになったのか…


それが気になって仕方がない。


すると海哉は
ちらりと俺の方を見てから小さく溜息を吐くと
ゆっくりと八神に話し出す。



「仕方ないだろ……
あのときは必死だった。

玲が自分のせいで悠雅と美夜を不幸にしたって言うから……

俺はなんとかして
悠雅の記憶をとり戻したかったんだ」


海哉はゆっくり、ゆっくりと話し出し
八神を落ち着かせようとしている。













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