‡いとしきみ‡
『ん?さっきの子…?慎二達じゃねーよな?…あぁ、絵里の事か』
そう、さっき絵里と稔と俺で写真を撮った時に、
「真ん中で映りたい」
と言い、絵里を挟んで並んでいたら、急に俺と稔の腕に手を回して来たのだ。
少し戸惑いはしたが、女の子にそうされるのは嫌じゃなかったので、そのまま気にせずに写真を撮った。
『…あれを美紀は見てたんだな。やべぇ…美紀今にも泣きそうだし』
ここに来て、やっと自分の軽率な行動に気付き、反省をする。
…しかし、時すでに遅し。黙り込んで、“ごめん”しか言えない俺に、場の雰囲気は、みるみる冷めて行く。
3人共、話さなくなって、しばらくしてから口を開いたのは、夢佳ちゃんだった。
そう、さっき絵里と稔と俺で写真を撮った時に、
「真ん中で映りたい」
と言い、絵里を挟んで並んでいたら、急に俺と稔の腕に手を回して来たのだ。
少し戸惑いはしたが、女の子にそうされるのは嫌じゃなかったので、そのまま気にせずに写真を撮った。
『…あれを美紀は見てたんだな。やべぇ…美紀今にも泣きそうだし』
ここに来て、やっと自分の軽率な行動に気付き、反省をする。
…しかし、時すでに遅し。黙り込んで、“ごめん”しか言えない俺に、場の雰囲気は、みるみる冷めて行く。
3人共、話さなくなって、しばらくしてから口を開いたのは、夢佳ちゃんだった。