満月の夜に逢いましょう
『あっ、アキさん!今のは』
一瞬、気を緩めたすきに、なんともすさまじい音がした。
一一パチィィィイン…
ジンジンと焼けたような痛みが頬に広がり、赤くなっていく。
なにが起こったの?
左の頬を手でさすってみると、彼女の爪の跡が少し残っていて、うっすらと血がにじんだ。
「大丈夫か!?」
静まり返った公園で、一番に声を上げたのはアキさんだった。
『…だいじょうぶ…』
本当は痛かったけど、アタシは心配かけまいと笑顔で答えた。