満月の夜に逢いましょう


『待って!』


なんだか嫌な予感がした。


アタシはとっさに彼女を呼んだけど、それに応えることなくそのまま走っていってしまう。


『アキさん!あんなヒドいこと言っちゃダメだよ』


「お前の顔に傷がついたんだぞ」


『それでも、アキさんのこと好きって言ってくれた人にあんな言葉を投げちゃダメだよ』


アタシはアキさんの手を引いた。


『謝りに行こう』


半ば無理矢理と言っていいほどに、アタシは後ろにいるアキさんの言葉を無視して走り出した。

きっと文句を言っている。


それでも一緒に走ってくれているって事に、アタシの顔は少しニヤケてしまう。




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