満月の夜に逢いましょう
泣いてるの?
こんなアタシの為に。
貴方は泣いてくれてるんだ。
こんな野良猫のために。
毎日、たくさんの野良仲間が車で引かれて死んでいくのに。
アタシが死んだって誰も悲しまないと思ったのに。
貴方は悲しいと泣いてくれているんだね。
「…ルナ……」
静かにアタシの名前を呼ぶとゆっくりとアタシを持ち上げた。
そして歩きだす。
まるでゆりかごに揺られているような気分だ。
「ルナ…、だから俺似恩返しがしたかったのか」
「こんな風になってまで、俺が助けたことを思ってくれたのかよ」
頬を伝う涙を見て、アタシの目からも自然と溢れ出した。
ありがとう…アキさん。
バイバイ…。