満月の夜に逢いましょう
「あっあの」
急に女の子の声がした。
見ると、アキさんの前には数人の女の子がいた。
モジモジと顔を赤くした女の子とその子の後ろに立ち応援しついる女の子達。
この子、もしかして…。
明らかになにを言われるか分かっているアキさんは、はぁ…と呆れたようなため息をもらした。
「あたし、中村くんのことずっと見てました
よかったら付き合ってください」
震える声で女の子はアキさんに思いを伝えている。
それなのに、無表情のままのアキさん。
チクン…
少し胸がいたんだ気がした。
ギュッと胸の部分つかみ、アタシはアキさんを横目で見た。
「俺はアンタのこと見てないし、そんなこと言われても困るから」
吐き捨てられた言葉に涙を流す女の子は、あたしの方をチラッと見た。