Snow Princess ~雪の華~
ペンダントから聞こえてきた声にリリアは面食らった。


「それで出てくるの…何か安っぽい…」

「誰が安っぽいって? あ?」


キーファが絶句した。
キーファの声がペンダントから聞こえてきたのだ。


「どうして? ちょっと! 嫌がらせはやめなさいよ!」

「んなことする程暇じゃねーよ!
あくまで俺は『鏡』だ。写したものをそのまま見せるのは当たり前だろ」

鏡はさらりと言った。


「こないだはあそこにいた誰でもなかったじゃない!」

「あれはリリーが呼び出しの誓言を唱えたからだ!」


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