Snow Princess ~雪の華~
「そんなぁ」

「でも言ってる内容は変わらないんだろ?」

「ま、そだな」


鏡は楽しそうにククッと笑った。
だがすぐに真面目な顔に戻り言った。


「じゃあ、マリンの居場所だな」


二人は神妙に頷いた。


「ペンダントを俺に近づけろ。魔力の痕跡を追う」


リリアがペンダントを鏡の前に差し出すと、ペンダントの中央が光り出し始める。
リリアは不安そうに鏡とペンダントとを交互に見つめた。


「何?」

「安心しな。それには俺の欠片が使われてるから共鳴してるだけさ」


ペンダントの光は白から黄色、淡い緑に次々と光が変わっていく。

二人はそれを固唾を飲んで見つめていた。


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