Snow Princess ~雪の華~
「見つけた」
鏡が呟くと同時にペンダントの光が消えた。
「何処だ?!」
キーファが身を乗り出した。
鏡は中心から波紋が広がり、それがおさまった時、青年の姿は消え失せ、大きな屋敷が写っていた。
「どこか貴族の家だな、これは。でも誰の…? なぁ、お前はどう思う?」
キーファは振り返って驚いた。
リリアは目を見開き、血の気の失せた顔で屋敷を凝視していた。
その姿はあまりに異様で一瞬で病気にかかってしまったかのようだった。
「おい、大丈夫か?」
「まさか…よりによってここなんて…」
「は? 今、なんて――」