どこかのカフェであいましょう



「恥ずかしがってんの?かーわい!」


か、可愛い?!
そんな単語が聞こえた気がして父の体の横から顔を出すとすぐ近くに店員さんの顔があった


「タメ、だよね?名前何て言うの?」


「あ、えっと、あ、あのあの」


てか、顔近い近い近い近い近い近い近い!

言葉にならないこの動揺が伝わるわけでもなく
店員‥‥‥彼は、「んー?」と首を傾げながら顔をもっと近付けるばかりで


し、心臓がも、もた‥‥‥‥‥!



バタン―――――


「え、ちょ?!だ、大丈夫?!」


「か、彼方?!彼方!!!かなー―――」



あたしは意識を手放して
深い深い、夢の中――――――――






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