シルバーウルフ -Is this love?-
2階に着いた。


右側の壁は白い石膏(せっこう)ボード。


床のグレーのタイルカーペットの上を進む。





「こちらへどうぞ」

ツンツン頭が案内した職員室の出入り口。


その頭上……、緑色の避難口誘導灯は寿命が近く点滅を繰り返していた。


通りすぎた左側に3つ並んでいた教室には誰もいなかった。


職員室右側の屋内消火栓の赤色灯は機械的マグマ色をしていた。






ツンツン頭が引き戸を開けて、2人で入った職員室。


誰もいなかった。










“あ、笑福亭笑瓶だ”










そこで、ツンツン頭が誰に似ているか思い出した俺。






「あれ、どこだっけな?」

つぶやきながらあちこちのデスクの引き出しを開けて、入学申し込み用紙を探している笑瓶。




俺はその背中を見ながら“笑瓶……、笑瓶だ……”と、頭でリピートしながら笑いを噛み殺していた。







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