シルバーウルフ -Is this love?-
引き戸から蛇頭が2匹。拳銃をやたらと乱発する。






  “高田を逃がす”






濁水色のタクラミが瞬時に読めた。



2匹の乱発が止んだ。






  “逃げた”






再びデスクに飛び乗った。全速力で走った。俺は引き戸から事務所を出た。






階段を降りていく3人の足音は、隔離病棟から逃げ出す患者のように病的に忙(せわ)しない。



後を追い掛ける俺。



踊り場の小窓から漏れるニヤついた光。逃げる人影がそれに1つ映っていた。



弾く!!弾く!!2発を右で撃った。ヒットした。崩れた人影。



階段を跳んで降りた。



踊り場に着地した俺。



右足は崩れた人影を踏んでいた。



左足は消火用水で、ずぶ濡れの床だった。



小窓は「やっぱり、殺しかよ?」相変わらず、ニヤニヤと笑ってやがった。









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