シルバーウルフ -Is this love?-
視界が1階へ必死で降りて行く2つの背中を捉えた。


大人が2人、横に並べば、肩が擦(こす)れ合うような階段。



ひしめくスペースを仲良く降りている。






「はーい、止まりなさーい。」

俺は2つの背中に投げ掛けた。





赤信号を無視して止まらない背中が1つ。


もう1つは、それを護衛(ごえい)するかのように振り向いて、俺に向けて拳銃を構(かま)えた。






“遅い”とっくにロックオン済みの俺。


潜水艦に背後を取られた護衛艦と同じ。


弾く!!。階段を背にして沈没していく護衛艦。




信号無視の背中にぶつかった。




哀れで不様な2つの身体。




消火用水で濡れた床も手伝って、階段を滑稽(こっけい)に滑り落ちていく。







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