シルバーウルフ -Is this love?-
裕香は立ち上がり、部屋を出る方へ向いた。



「あ、裕慈、この建物、いつもみたいに焼いちゃだめよ?証拠が消えちゃうからね。あと、神父はここに施設を移す予定だからね。汚さないようにね。」

もう、今日は俺に何も教える気がなさそうだ。


裕香は扉に手を掛けた。


俺はリボルバーで扉の横の壁を3発弾いた。




「乱暴ね……。小さい時は裕太にいつも泣かされてたのに……。」

裕香は言いながら扉を開けた。




「あんたのタクラミでこっちの仕事に金が入らねぇ。裕太に損害分を取りに行かせると神父に伝えておけ。」




「裕太にそんな勇気があるワケないじゃない?」

笑いながら言う裕香。




「それより、盲目の女の子、裕太とちゃんと相談するんだよ?ね?」

“フフッ”って舞うような笑い声を残し、裕香は事務所を出た。





応接テーブルのもう一丁のリボルバー。


俺はそいつも握った。


寝転がったままの俺。


弾が切れるまで壁中に乱発してやった。




本当は『青』の調合の話より……




あの、秋の曇りの日の




オモチャ付きのお菓子のことを聞きたかった。







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