シルバーウルフ -Is this love?-
俺の背中から大きな腕。突然に伸びてきた。



足下の俺のラジコンカー。断りもなく、掴んだその家の中年。



「おい!!これ捨て子へ支給されたクリスマスの商品券で買ったのか?」

濁った眼球の中年。政治に熱狂する狂気的な眼で俺を凝視(ぎょうし)していた。

俺は目をそらさず返事をしなかった。それが中年への無言の返事だった。



「捨て子があの恥さらしに買ってもらったもんで、堂々と税金で創った公園で遊んでんじゃねぇ!!」



思いっきり地面に叩きつけられたラジコンカー。その後、大きな大人サイズのスニーカーで踏みつけられた。








ラジコンカーの再生不能を感じた。



俺がクラスの連中と共有する幸せのアイテム。



無惨にゴキブリの死骸のように仰向けで、ぺしゃんこになった。









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