シルバーウルフ -Is this love?-
……ある秋の曇りの日。

街でいちばん大きいスーパーに俺を連れ出した裕香。



「裕慈、いいこと教えてあげる。」

キリストより裕香を盲信していた俺。

もちろん、黙って付いて行った。





そのスーパーのお菓子売り場。

そこは、一度きりだけ施設で連れて行ってもらった遊園地のメリーゴーランドを思い出させた。




「裕慈、好きなもの選んでいいよ!!」


そう裕香に言われた。


ワクワクした。

いや、ゾクゾクかな……。



オモチャ付きのお菓子を手に取った俺。


「裕磁、2ついいよ!!」

裕香は言った。


「本当?」

訊ねた俺は、満面の笑顔だったと思う。




メリーゴーランドから裕香は、質素なチューインガムを1つだけ選んだ。




レジまで2人で進んだ。




レジの手前、裕香は俺に言った。


「裕慈……、それポッケに入れなさい。」

俺は言われるがまま、2つをズボンのポッケトに入れた。



裕香のチューインガムだけレジを済ませた。





2人で出たスーパーの自動扉の出入口。


そこで監視員らしき50歳くらいの女に手を掴まれた俺。


そのまま、裕香と俺はスーパーの控え室まで連れて行かれた。








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