シルバーウルフ -Is this love?-
……そういえば
あの、オールバックの男と、髪が肩までの女は、俺に何度も会いに来ていた。
その里親候補の夫婦は、裕香か?俺か?
どちらを引き取るかを天秤に掛けていたらしい。
むしろ歳が下で、男のチビだった俺の方が有利で“ほぼ決まり”だった頃合いの万引き騒ぎ。
結局、手癖が悪いことが理由で落選して、窓から裕香を見送った俺。
“里子の身”を勝ち取り
オレンジ色の鉄の門扉を手を繋いで越え行った裕香。
そんな裕香は、施設を出るその日の朝飯まで、俺に白い飯を半分とスープを分けてくれるのを続けてくれた。
やがて、窓から姿が見えなくなっても、裕香をずっと見送り続けていた俺は
“憎悪”
……そう
“殺したい憎悪”
そんな、マグマみたいな悪魔の血液を心臓のポンプを介して、全身の隅々(すみずみ)にまで駆け巡らせていた。
あの、オールバックの男と、髪が肩までの女は、俺に何度も会いに来ていた。
その里親候補の夫婦は、裕香か?俺か?
どちらを引き取るかを天秤に掛けていたらしい。
むしろ歳が下で、男のチビだった俺の方が有利で“ほぼ決まり”だった頃合いの万引き騒ぎ。
結局、手癖が悪いことが理由で落選して、窓から裕香を見送った俺。
“里子の身”を勝ち取り
オレンジ色の鉄の門扉を手を繋いで越え行った裕香。
そんな裕香は、施設を出るその日の朝飯まで、俺に白い飯を半分とスープを分けてくれるのを続けてくれた。
やがて、窓から姿が見えなくなっても、裕香をずっと見送り続けていた俺は
“憎悪”
……そう
“殺したい憎悪”
そんな、マグマみたいな悪魔の血液を心臓のポンプを介して、全身の隅々(すみずみ)にまで駆け巡らせていた。