蜃気楼。
「まぁちゃん、高校は?」
「あっ、友愛です!」
「あら、残念。尽は・・・」

知らねーのかよ!!
「・・・飛鳥。」
「あっそうそう、飛鳥高校よ。」

・・・・・・・って、え?
友愛の、結川?

「………友愛の姫?」

友愛に、今年入った子で一人、
飛び抜けて可愛い子がいるらしく、
その子は影で友愛の姫と呼ばれていた。

確か、結川って名前だった。

「何ですか?それって。」
「あっと結川の事じゃねーの?」
「違いますけど。」

力強く否定された。
違ったのか。

「友愛高校には、お姫さまがいるのぉ?」

母さん、意味分かんない。
シカトしてまた紅茶を口に運んだ。

「ねぇーまぁちゃんはさぁ、尽の事どぉ思う?」

はぁっ!?何聞いてんの?

「・・・・特に折り入った感情はありませんが、
強いていえば…最近の若者にしては、珍しいですよね。」
「何がぁ?」
俺もそー思う。

「自分が幸せだという事にちゃんと気付いています。」
「へぇぇー。尽偉いわねぇ★」
ニコッと微笑む母さん。
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