溺愛キング
「なんだ、藍飛、お前は何がしたいんだよ」

「翼、うるさい。矢耶、暴れんな」


んー、藍の力が強すぎて動けないよ~

ここ、教室なのにー!

ほら、海亜も翼も呆れちゃって、何も言ってくれない!

あおのばかぁ~

なんて、藍には言えないけど!


「矢耶、聞こえてんぞ。その口塞いでもいい?」


藍がにやっと笑った。


『わぁー、ごめんなさーい!嘘です嘘です、そんなこと思ってません!あお~離して~』

「ったく、かわいいことしてんな。離しずらい 」


とか言いつつ、藍は離してくれんだもんね。

やさしい!

にこにこ藍を見てたら


「矢耶は優しすぎるのよー、藍飛なんてあしらえばいいのにぃ!」

『もう、海亜ってば~そんなこと言わないで、ね?藍は優しいよ?』

「矢耶、いいこ!」


海亜が頭を撫でてくれた。

藍も撫でるの上手いけど、海亜も上手いんだよね~


「おい、離せ。先生来たぞ」


藍は相変わらず、海亜にもやきもちやきます。

ふふ、ちょっと嬉しかったり。
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