溺愛キング
『だから藍どいてねー』


腕を退かし立ち上がる。

まだ納得いかない顔をしている藍飛に追い撃ちをかける矢耶の一言。


「おぃ。藍飛。さっさと手を離せ」


さっき途中でテイクアウトされちゃったお兄ちゃんがすかさず藍に話し掛けた。


「早くしろよ」


今だに手を離さない藍飛に対して敵対心丸出しの梁翔。

そんな梁翔を見てか


「梁翔~言っとくけど、私は今日は家に帰らないからね!八重さんと矢耶ちゃんと募る話がたくさんあるから!梁翔は勝手にしてね!あっティータイムにも入ってきたらダメだから」


と、絢那ちゃんはウインクをしながらお兄ちゃんに言い放った。


「えっ―――……あっ絢那?!それはないだろ!一緒にいれないとかないだろ!」


雑誌を落として藍から絢那ちゃんに目を向けるお兄ちゃんは、さっきまでの勢いはどこにいったのやら。眉をハの字にして困った顔をしていた。

さっすが絢那ちゃん!!

お兄ちゃんを黙らせちゃった。


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