最後の恋ψ天使の魔法はクリスマスに降る雪と共に
店員さんがマフラーをラッピングしてくれて、それを受けとってカラオケ店へと向かった。


「つきあわせて悪い!その後、飯おごるし」


「いいですよ?それより……一緒に歩いてて大丈夫ですか?その、記者とかに見つかったり」


私がそう言ったら、カイトは爆笑してる。


「あ~もぉ全然ヘーキ。なんならスクープして下さいってくらいなんだけど?

オレレベルなんて、東京の街中歩いててもタレントって気付かれナイしな。

ましてやこんなど田舎で……。あ、失礼」


そのど田舎に普段住んでる私を気遣ってか、カイトは苦笑いして話をとめた。


「フフッ。そんなものなんですねぇ~。私からしたら、憧れの嵐山レッドとこうやって歩けるなんてって不思議な感じです。

イケメン戦隊が終わったあとって、連ドラやバラエティに進出するじゃないですか。

カイトももしかしたら……そうなんですよね?」


「まあな~。結局はそれが目的だしな……。けど、有名になる前に、また辞めてるかも」


そう言って、フッと寂しい表情になる。






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