華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
そんなときに、運転手がまた口を開いた。
「もうすぐ着きます。」
そう言われて外を見た。
けど、私はこんな場所知らない。
「あの…ここどこですか?」
私は運転手さんに尋ねた。
でもそれに答えたのは嘉だった。
「えっ…侑希ちゃんの家ってこの辺じゃないの?」
うーん。
まだ学校への道を通ったのが3回だからかな…。
しかもただ歩いてる訳じゃないし…
「分からない…。ここへは、引っ越してきたばかりなのよ…。」
うーん。
どうしよう。
「あの、とりあえずこの辺走ってもらえます?知ってる道にでるかもしれないし。」
私は結局、そう運転手さんに頼んだ。