出来ちゃった恋愛
お風呂に入ってサキの部屋に敷かれた布団の上に座る。



サキはママと話してて、なにを言ってるのかは聞こえない。



しばらくしてから戻ってきたサキは、やっぱり明日にでも退学届けを出すと言った。



「京とこっさんには言っとかなきゃな…。俺から説明するから」

「あたしも一緒に立ち会う。こっさんは親友だし京だって…」

「友達だよな、あいつら…」

「そう…だね…」



なにを言われるかわからないけど、ちゃんと自分の口から言いたい…。



明日、サキの家に呼ぶ予定を立てて布団に入った。



「ユズ…?寝たか?」

「寝た」

「俺らってさ、なんなんだろうな」

「なにが…?」

「ユズは彼女じゃないし、好きな相手でもない」

「家族でもないしね」

「ユズ、場所変われよ。俺、落ちたらヤダ」

「えぇぇぇ~…サキ臭そう…」

「うるさいから。俺、超いい匂いだから。文句言わず上がれ」



サキのベッドに横になった。



香水の匂いがするよ、サキの…。



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