ひとかけらの恋
「…………。」



翔は黙ったまま何も話そうとはしなかった。


私………、翔にとって何なんだろ?


友達………? 仲間………?


私………、どうして翔を困らすようなことしてるんだろう…?


翔を好きだから…、困らすようなことはしたくなかったよ…。



…………ギュッ!



私は手でこぶしをつくって………、決めた。

翔が好きだからこそ、あることを決めたんだ。



「翔……。あの日のことは聞かないのと、それに…、それに、もう私とは関わらないで…。」




「美晴……?」




翔は、全然私が何を言いたいのかわからないって顔をしている。




ポツッ……。ポツッ……。



私と翔の顔や体に雨があたってきた。


その雨も、だんだんと強さまして降り出してきた。





< 109 / 488 >

この作品をシェア

pagetop