ひとかけらの恋
私は驚きのあまりに、ボールを落としてしまった。



「せ、先輩…?」



海音ちゃんは、私の様子を不思議そうに見ながら、落ちたボールをすかさず拾う。



「あ、ありがとう。」


私は海音ちゃんからボールを受け取る。



「い、いきなり変な質問してごめんなさい。ただ…、昨日仲良く喋ってるのを見たので、もしかしてって思って………。」





どうして?どうして?どうして??



なんでそんなことを私に聞くの……。



そんなの…。


海音ちゃんが翔を好きなんだって、確信しちゃうよ…。



海音ちゃんは、不安そうな顔をして私の返事を待っている。



「あっ…。別に翔とは付き合ってないよ。」


「そうなんですか!?すみません。あたしの早とちりで。」





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