ひとかけらの恋
「最近さぁ…美晴怒ってるよねぇ…。」



「海音ちゃんと翔が仲良くしてるからだよね…。まぁ、恋すると苦労してるんだよ。」




みんなは私に聞こえないように言っているつもりだろうけど、すっごく丸聞こえだよ!!


そりゃさぁ、私フラれてるし、無理かもしれないけど…。


好きな人が、女の子と話してたら…つらいよ…。


そう考えたら、少し…涙が出てきた。


私はギュッと目を閉じて、涙をこらえる。


こんなことで、泣くもんか…。


そして私は練習を続ける。



ダンダンダンダンッ!!



ダン…ダン…ダン…ダン……。




自然と私のドリブルをする手が動かなくなっていく。


どうしても集中できない。




「先輩…。お腹が痛いので、トイレに行ってもいいですか?」



「うん。いいよ。大丈夫?」



「はい、大丈夫です。」



私はタオルを持ってトイレに向かった。





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