ひとかけらの恋
「え、笑美……。」



「美晴……。」




笑美は私の声に気付いて、涙を拭っている。



「あのね、聞くつもりはなかったんだけど、さっき笑美が悲しそうな顔したのはあたしのせいかと思って……。」



「聞いてたんだ…。大丈夫だよ。美晴は関係ないよ。だから美晴は悲しい顔しないで?」


「うん……。笑美も、一人で悩み抱え込まないでね。」




笑美はしばらく考え込むように黙った。



「今度の日曜日にあたしの家に来ない…?」



えっ…?




「その時に全部話す。美晴には隠し事はしたくないから。」



「でも、無理して話さなくても……。」




ギュッ…。




笑美は戸惑っている私の手をギュッと握った。




「美晴……だからだよ!…ねっ?」



「………………うん!!じゃあ、今度の日曜日に行くね!あっ、試合始めるって先生が言ってたんだ!行こう!」







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