ひとかけらの恋
キーンコーンカーンコーン



女子のみんなは、急いでチョコを隠して自分達の席に座った。


そして先生が入ってくる。



「起立、礼。」



「おはようございます。」



ガタッ、ガタッ。



みんながイスに座る音が響く。


そして10分間は朝の読書の時間。


この10分間は、みんなが静かに本を読む。




……………………。




どんなに休み時間がうるさいクラスでも、この時間だけは唯一静かだ。



キーンコーンカーンコーン



朝の読書の終わりのチャイムが鳴った。


私は本を引き出しにしまう。


そして、黒川先生の話が始まった。



「えっーと、今日はわかる通りバレンタインなので、チョコを持ってきてる人もいると思います。ですが、チョコは不要物なので、持っている人は出して下さい。今出した人に関しては、放課後に返します。」



シーン…………。



誰も出そうとする気配はない。





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