君想論 〜2人のサヤカ〜
「用事があるなら済ませてからでも良い。いいか、必ずだぞ??絶対だからな!!??」
そう一方的に言いつけて、板倉先生は職員室へと足を進めて行った。
くそぅ……あの胸部絶壁女め……
そんなんだから何時まで経っても結婚できないんだよぅ!!!!
板倉ティーチャーの後ろ姿を睨みならがそう悪態をついた。
「さてと……」
トイレにでも寄って少し時間でも潰すとするか……
今すぐ図書室に向かっては、杖を付いて歩いてる[梧 清花]に追いついてしまう。
図書室に一緒に入っているとこを誰かに見られては、「アイツらは放課後二人で何をやってんだ!?」などと良からぬ噂が立ってしまうからな。
ちょっと遅れて行くとしよう。
「ふぅー……」
トイレの個室に籠もりながら(根暗とか言っちゃダメ!!)、ちょっと思考を巡らした。
[梧 清花]め……
オレに一体何の用があると言うのだね……!!??
二重人格設定云々の話はもうお腹いっぱいだよ桐野くんは!!!!
……疑問なのは、何故オレにばかり絡んでくるんだってことだ。
転校初日に購買パンを買ってやったってとこから縁が始まり、屋上でオレが女子更衣室をゲフン…ゲフン…しているところに現れ、ついにはワザワザ昼休みにオレを屋上まで引きずって、自分の二重人格設定を明かし始めた。
「……………」
何故、オレだ……??