君想論 〜2人のサヤカ〜
こんなマシンガントークで説教地味たことを言ったら、またものスゲェ目つきで睨まれてしまうの・で・は…………????
そろ〜っと、“サヤカ”の顔色を確認してみると……
「……そうか……あたしのせいか……」
(あらら……??)
何だかションボリしちゃってるよ……
もしかして、落ち込んじゃった……??
(ふーん……)
変なキノコが生えてきそうなくらい腐っている性根の持ち主である桐野くんの目からでも十分見て取れる。
(コイツは本当に“清花”のことを想ってるんだな……)
周りの人間に対してアレだけ不愛嬌な態度を取っているのに、“清花”のこととなるとコレか。
大切に想っているということは分かるが……
(多重人格ねぇ〜……)
“清花”だろうが“サヤカ”だろうが1人の人間なワケだ。
ひねくれた考え方をすると、要は「自分が一番可愛い」とそういうことになる。
だが、そんなことをいつまでも言っていたらこの話が終わっちまう。
「まぁなんだ。とりあえず、もっと人との付き合いを大切にするってこったな。今日の昼休みだって、椎名と柿金(+オレ)と一緒に飯食っただろ??あんな感じで良いんだよ」
一度で良いから無愛想な顔するのは止めて教室を見渡してみろよ。
大概のヤツがそうやって学校生活を送ってんだ。
「試しに椎名辺りに自分から話し掛けてみたらどうだ??アイツは人が良さそうだし、“清花”とも仲良くなれるんじゃないのか??」
「……………」
桐野くんらしからぬ、それなりに[梧 清花]のことを想って言ってやった言葉だ。
このくらいなら当たり障りないだろ??
多分……