シンデレラ~あなたが羨ましくて~
「…。」


「…でも…
私は自分で自覚しているの。
もう逃げるのは終わりよ…。」


「…私は…私は…。」


「…どんなに逃げたって意味なんて見いだせない…。
だから…進もう…?
苦しみを背負って…
両手がいっぱいになったら…いっそのこと笑いましょう?
笑ってたら…いつか…きっと何かが見えてくるから…。」


「…何か…。」


「過去は変えられないって言ったわよね…?
でも変えられない未来なんてないの…。
たくさんある可能性から自分の生きたい道を選びましょう…。」


「…道を選んで同じ事の繰り返しだったら…?」


「そしたら、またみんなで笑おう…?
人間だもの…。
後悔するのなんて当たり前だし、
真っ直ぐ進んでいけるほど私達は綺麗じゃないわ…。
だからこそ…
きっとぐちゃぐちゃで全然綺麗じゃなくても
心から大事だと思えるものが見つかるはずよ…。」


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