とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
少し進むとsevenのメンバーらしきヤツらが「ちーす!黒崎さん!」と挨拶された。
軽く「おぅ」と応えて奥に進む。
「右京よく来てるの!?」
「いや、一回来ただけ~」
「…それでアノ反応?…
…あんた何かしたでしょ…」
さすが鋭い…
俺はニコッと笑ってごまかした。
奥のテーブルまで行くと以前俺に回し蹴りを食らって伸びた男がいた。
「よぉ。」
「!?くっ…黒崎!!」
「あんだよ…化け物見たみてーな反応やめろよ…」
「…右京…だから何したのよ…」
「秘密♪」
半眼で見上げる忍に人差し指を口に当ててみせた。
「おいお前!ガクいるか?」
「“お前”じゃねー!ゴウだ!
おい、ガク呼んで来てやれ」
ゴウは傍にいた若者にそう言うと「はい!」と言って若者は走って行った。
ゴウは視線を忍に移すと上から下まで舐めるように見た。
「イイ女連れてるじゃないか」
「手出すなよ?俺の女だ。
もし何かあったら…」
鋭くなった翠眼がゴウを見据えて言うとみるみる顔色が変わった。
「わ…わかったから睨むな!」
そうとう俺が怖いらしい。