とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
ガクは立ち上がると俺を見た。
「黒崎。話があるんだが...
人手が足りないな...」
「潤を呼ぶ。
あいつなら問題なくカウンターに入れるだろう。」
「助かる。奥に居るから手が空いたら来い。」
俺は女と話す陸に「早めに帰れよ」と一言言うとガクの元へ向かった。
奥の部屋の前で人気のない事を確認し、右手をかざすと魔方陣を出現させた。
空間が歪みぼんやりと黒尽くめの男が現れた。
「お呼びですか?右京様」
「潤、ちょっと頼みがある。お前執務は得意だよな?」
「給仕という事でしょうか?」
「ん。
ちょっとの間この店の給仕を任せていいか?」
「お安い御用です。」
「助かる。人間らしく任務をこなせよ」
潤は可愛らしい微笑みを見せながら「御意」と言って優雅に一礼するとカウンターに歩いて行った。